今なお縦横無尽に拡がる世界観
映画「X-MEN:フューチャー&パスト」(原題:X-Men:Days of Future Past)の字幕版を劇場で観てきました!
期待に違わぬ面白さ!
というわけで、早速のレビューです。
X-MENシリーズとは
もはや説明不要だと思うが、マーベル・コミックの原作をベースに実写化したものである。
特殊能力を持ったミュータント=X-メンの活躍を描いている。
現在までのシリーズは、以下のようになっている。本作はシリーズ7作目にあたる。
- 「X-メン(X-Men)」(2000年)
- 「X-MEN2(X2)」(2003年)
- 「X-MEN:ファイナル ディシジョン(X-Men : The Last Stand)」(2006年)
- 「ウルヴァリン:X-MEN ZERO(X-Men Origins : Wolverine)」(2009年)
- 「X-MEN:ファースト・ジェネレーション(X-Men : First Class)」(2011年)
- 「ウルヴァリン:SAMURAI(The Wolverine)」(2013年)
- 「X-MEN:フューチャー&パスト(X-Men : Days of Future Past)」(2014年)
ウルヴァリン2作はスピンオフ的な内容であり、本作「X-MEN:フューチャー&パスト」は「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」の直接の続編と言える。
今回は、何と言っても最初の2作の監督を担当したブライアン・シンガーが久しぶりにメガホンを取るのが注目すべきポイント。
序盤のあらすじと複雑な時間軸
荒廃した近未来、X-MENはセンチネルという対ミュータント兵器のロボットと死闘を繰り広げていた。
戦いは明らかに劣勢で、プロフェッサーXたちは、最後の作戦として、ウルヴァリンの精神を1973年へ送り、過去を改変して、センチネル開発のきっかけを防ごうとする…。
序盤のあらすじから分かるように、今回のストーリーはタイムトラベルものになっている。
ストーリーは過去と未来が同時に進行しており、複雑なプロットで面白い。
キャラクターは、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」にて登場したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの若き日の姿(ジェームズ・マカヴォイ)と、これまでのシリーズでおなじみの、現在から未来の姿(パトリック・スチュワート)が登場。
同様にマグニートーも若き日の姿(マイケル・ファスベンダー)とおなじみの姿(イアン・マッケラン)のダブルキャスト。
よく映画の続編において「前作を見ていなくても大丈夫」のような宣伝文句があるが、X-MENシリーズにおいては、これは無理。
最初の「X-メン」は、プロフェッサーX率いるX-MENと、マグニートー率いるブラザーフッドの単純な戦いであった。
しかし、その後の続編においてキャラクター同士の複雑な相関関係が掘り下げられ、さらには時間軸による設定も加わっているので、現在においては「一見さんお断り」状態と言える。
本作「X-MEN:フューチャー&パスト」の過去パートの舞台は1973年。
「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」の最終決戦の舞台はキューバ危機の1962年。
その間に何があったのか?
また、過去パートにおけるウルヴァリンの爪はアダマンチウムではなく、骨の爪。
そして、ストライカーも登場しているなど、過去の作品からも縦横無尽に伏線が引っ張られている。
以前に言及したが「続編とは縮小再生産に至る諸刃の剣」というのがこれまでのセオリーだったと思う。
しかし、同じくマーベルの「アイアンマン」シリーズを観ていて思ったのだが、最近のトレンドはあえて逆の方法を採用しているようだ。
それは「積極的に作品同士のクロスオーバーを作り出し、コアなファンを囲い込んで離さない」作戦だ。
実際、アイアンマンを観ただけでは、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が何者なのか分からない。
同様に、本作「X-MEN:フューチャー&パスト」も、この作品だけでは、本当に面白さを理解したとは言えない作りになっている。
しかし、これまでの作品を観ている人には、その繋がりが面白い要素になっていることは間違いない。
実は僕の場合、「X-MEN:フューチャー&パスト」の公開が決定した段階では、「X-MEN:ファイナル ディシジョン」までしか観ていなかった。
それで、「X-MEN:フューチャー&パスト」を劇場に観に行く前に、未見の3作を観て準備をしたわけである。
そう、現在は、観ていないシリーズ作をレンタルなどで補完するという行為が非常に簡単になっている。
加えてネットで検索すれば設定までバッチリ頭に入れることができる。
もちろん、シリーズを続けて世界観を拡げていくのは、容易なことではない。
X-MENは、そもそも膨大な原作があるうえに、作品がヒットしているからこそ、ここまで続いているのだろう。
映像とストーリーの魅力
さて、映像面でも毎回楽しませてくれるX-MENシリーズだが、今回もすごい。
特筆すべきは、クイック・シルバーのシーン。
映像としてものすごいし、素晴らしくかっこいい!
僕は今回は残念ながら3Dで鑑賞しなかったのだが、これが立体映像で動いてるのか!
他にもかっこいいシーンがふんだんに用意されている。
また、ストーリーも前述の通り、豊富な過去作を伏線に使い、非常に面白い。
エンディングも、ここでシリーズを終わらせることも可能なくらいに感動的。
しかし、そこで終わらないのがX-MEN(笑)
エンドロール直前におや?と思わせ、さらにエンドロール後に次回作への予告カットを入れてくるなど、もはやX-MENシリーズでは定番となった演出。
エンドロール中に帰って行く人がチラホラいるんだけど、X-MENでそれはダメだろう!
というわけで、次回作があることは確実だなという状態で本作は終了。
次回作に期待しつつ、十分に満足することが出来る作品に仕上がっている。
僕のように、ちょっとシリーズから離れていたファンも、あらためて面白いなと認識させられることだろう。

